現代において、ブランドマーケティング(ブランディング)はこれまでより一層大切なものとされてきています。
その背景には、成長を見込めない成熟市場、製品の差別化が困難なコモディティ化、情報量の劇的な増加や従来のマスマーケティングの行き詰まりなどがあり、これらは日本市場に大きな影響を与えています。
それに加え、少子高齢化による人材不足などの社会の変化、生活者の考え方・価値観の変化などが加わり、企業は変化を求められています。またここ数年、SNSなどによる生活者からの情報発信も活性化され、不祥事問題による炎上や伝播する情報は企業をとりまく環境にも影響を及ぼしています。
このような状況の下、全ての消費者を対象にしたマスマーケティングや品質・性能だけにとらわれるのではなく、企業や製品の差異化、組織の一体化、統合的な経営マネジメント効果が得られるブランドマーケティングは、市場や社会の変化の中でも安定した利益が継続的に確保できる唯一の突破口として注目されており、ブランドに目を向け事業活動が見直されるケースが増えています。