ゑびす酒造株式会社
代表取締役 田中 健太郎 様
貯蔵熟成による酒質向上を信条に熟成された焼酎の自然な風味と豊かなコク、深みのある味わいは、味を見極める技術と自然環境の恵み、そして、伝統的な日本の焼酎の味を守り続けるゑびす酒造株式会社の魅力にある。
時代の変化の中でブランドを定着させ、その時代に合った流通とのバランスを考えていくのがブランディングだと感じています。先を見据えた上で時代に合わせた販売方法や流通のあり方を変えていき、ブランドを認知していただきながら定着させていく。企業の存在意義や魅力さ、ストーリーを伝えていくことが大事な時代になってきていると思います。
15年ほど前に業界内での競争がある中、製品を手にとっていただくことの大切さを痛感し、これまでのやり方を変えていくことの必要さを感じたのがきっかけです。新しいブランドを立ち上げるのも一つの方法ですが、昔からある既存のブランドを時代に合わせて変えていくための努力も必要だと思います。既に定着していただいている顧客と新しい顧客とでは異なりますので、どのようにしていくかを見極めてから資源を投資することが大切です。
イメージも含めてですが、ゑびす酒造の個性や味を分かりやすく伝えることがブランディングでの課題です。お酒にしてもさまざまな銘柄が存在します。外側だけ取り繕うのではなく、本質的なところでの人間性、個性や魅力さ、味に反映されるブレンダー(味を最終的に決定する)の思い、味を決定するまでのストーリーなどの面白みが詰まった焼酎を明確に打ち出し、ゑびす酒造ならではの味や魅力を感じていただくことがゑびす酒造の存在価値につながる取り組みだと思います。
熟成焼酎専門蔵として、3年以上寝かせることで味の個性を引き出す焼酎を生産しています。大量生産が難しいのですが、その希少性と熟成させることでしか出せない味をお酒が好きな方、嗜好性の高い方に楽しんでいただけるよう試行錯誤しています。また、自然な環境と地域によって育てられた蔵ですので、地域・地元に長く愛される企業を目指しています。
企業名 | ゑびす酒造株式会社 |
所在地 | 福岡県朝倉市杷木林田680-3 |
業種 | 製造業 |
設立 | 1915年6月、創業1885年 |
事業内容 | 本格焼酎の製造・販売 |
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